[mixi] 少し長い話をしよう。 (その4)

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この記事は 2007年5月5日 に書かれたものです

初めて胸が苦しくて死にそうなくらい人を好きになったのは中三の時だ。
老人ハウスに泊まりがけでお世話に行く「ボランティアスクール」が毎年夏休みを利用して8月の中旬ごろに開催されており、ご多分に漏れず三年間参加していた。その時一緒に行った同級生の子が妙に気になっていた。

元々二年の時に同じクラスで毎日のようにしゃべっていたのだが、その時は何も感じていなかったし、三年に上がってクラスが別れてからはすっかり疎遠な感じだったのだ。それがどうしたことだろう。一緒にいたときはまったく気がつかず、ふと別れて、家に帰り自分の部屋に入った瞬間、涙と心臓の鼓動がとまらなかった。ああ、これが世に言う好きとか惚れたとかいうヤツかとその時実感する。ただ気がついたはいいが夏休みのため会うことはならず悶々とした日々をすごしていた。

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その後、秋に行われる体育祭で偶然にも同じ組になる。
役割毎に組内で大きく三つの班に別れるのだが、それもたまたま一緒。その上班長と副班長になる。その後一緒に仕事をこなし、夕焼けの屋上を一緒に歩いたり、一つ下の階から大声で呼ばれたり、本番終了後に泣きじゃくる彼女をなだめたり、まぁ青春をしていたのですが、体育祭終了を待って告白し、あえなく散る。初めての失恋でずいぶんと引きづったような。

そんな傷心で高校に入学した後、時期を違え、二人の女の子を好きになる。
ここでも色々な出来事があり、いずれもうまくはいかないのだが、高二の終わりから高三にかけて好きだった子に最後と思い意を決して手紙を出す。うれしいという返事とともに部活の練習に遊びに来てくれ、2月14日をすぎたころだったろうか、チョコを渡していそいそと帰って行ったり、卒業前に淡い期待が胸をつつんでいた。卒業公演も見に来てくれた。ホワイトデーのお礼で一喜一憂があったりした。何かもう少しがんばれるような状態で、卒業を迎えることになる。

卒業後、私は東京に、彼女も県外に出ることが分かっていた。
当時は離れても何とかなるだろう程度にしか思っていなかった。だが、まだ十代、高校を出たばかりで微妙な関係を続けるのは難しかった。手紙の交換をしていたのだが、お互いが住所を変えるころにはそのやりとりもなくなっていた。

高校のころに出会ったものと、中学のころの想いが仲違いをし、自分の中であふれ出そうだった。初めて親元を離れて暮らし。何度ふとんの中でふるえ、将来に恐怖しただろう。自分が何物かわからず、これからどこに向かうのか、今歩いている方向はやりたいことで、それは正解なのかまったく分からない。かといって不安をぬぐえるだけの材料がない。入った以上、出るまでやるしかない。無理矢理にでも、高校のころのきもちを押さえつけ、現在目の前にあることに没頭するようにした。とりあえず職につながる方は、ほぼ逃避という形で一時的な集結を迎える。

だが、彼女への想いの方はもうどうしようもなかった。
今すぐ会って事情を話したい。出来ることならすぐにでも飛んでいきたい。そんな気持ちで日々がすぎていた。今から思えばすぐにでも会いにいけただろう。お金も学校を休んで日払いのバイトすれば貯まっただろうし、心を病んで目の前の物に集中できないようなら休学でも何でもしてそちらの解決にいそしんだ方がよっぽどいい。今ならそう思うし、実践するのだろうが、学校には毎日行かなければならないし、それが絶対と体に染み込まされ、「正しくないこと」だと体が拒否反応を起こし、それにあらがうことが出来なかった。

小さい頃から、ココロの奥底まで浸透している考えを変えるには若すぎたし、解決までに時間が足りなさすぎた。こんなどうしようもない人間を魅力的だと思う人間はいないだろう。彼女が少しずつ離れていったのもうなずける。

何もかもがなくなってしまったような気がした。
だが日頃の性質が幸いしたのか、この時でも学校の勉強だけは欠かさなかった。高校のころまでは正直イヤだったが、ここでの生活はこれが支えだったと言っていい。努力なんてものはしておくものだ。この時集中して身につけたものは10年たった今でも役にたっている。

やがて1年がすぎ、上京2年目。就職活動もうまく行かず、そんなある日、学校を休んだ。
当時やっていたバイトが終わった後、意を決して彼女に電話してみた。1年の歳月をはさみ、彼女が受話器を取る。語られる過去と彼女の今と将来、同じ時間を共有した友達の話、この時から、止まっていた時間が流れ始め出す。

夏の終わり、まだ日差しの強い日。
学校を辞めることを決め、自分に何が出来るか再び試行錯誤の日々がはじまる。当座の資金の調達はできた。バイトも辞めた。その時、一通のメールと出会いがあり、また忙しくも止まれない日々がやってきた。

つづく

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