一言で言えばGulpのようなタスクランナーっぽいことをmacOS上でやりたかったのです。
「Gulp入れればいいじゃん」という話もありますが、今回はファイルが更新されたら特定のコマンドを実行したいだけだったので、わざわざNode.jsの環境を整えてJavaScriptをガリガリ書くのはちょっと面倒だったんですよね。
macOSではファイルが更新されたか監視する際にfswatchを使うのが鉄板のようなので、こちらを利用します。
インストール
HomeBrewで一発です。
$ brew install fswatch
今回は1.15.0が入りました。
$ fswatch --version fswatch 1.15.0
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Written by Enrico M. Crisostomo.
簡易タスクランナー
今回はサンプルとして特定のディレクトリ内にあるJavaScriptのファイルが更新されたら、catコマンドで一つに結合するシェルスクリプトを作成します。
コード
Bashです。変数eventには新規に作成、または更新や削除されたファイルやディレクトリの絶対パスが入っていますので、while内でお望みのままに処理します。
#!/bin/bash
#
# 簡易タスクランナー
#
#---------------------------
# 定数
#---------------------------
# 対象のディレクトリ
readonly TARGET_DIR="src/"
#---------------------------
# タスクランナー
#---------------------------
# ディレクトリの存在チェック
if [[ ! -d $TARGET_DIR ]]; then
echo "[error] Not Found target directory ${TARGET_DIR}" >&2
exit
fi
# ディレクトリを監視
fswatch -0 $TARGET_DIR | while read -d "" event; do
# この中に実行したいコマンドを書いていく
echo ${event}
# 拡張子が.jsのファイルなら結合する
if [[ ${event} =~ \.js$ ]];then
echo "** update bundle.js"
cat $TARGET_DIR/*.js > bundle.js
fi
done
fswatchのオプションの-0は、ファイルの区切り文字にNULを使用しxargsやシェルスクリプト内で利用しやすくする物です。
実行方法
パーミションを適当に設定します。
$ chmod 0755 task.sh
あとはそのまま実行してください。
$ ./task.sh
終了する際はCtrl+cです。
$ ./task.sh
^C
参考ページ
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