GWのロングツーリングに向けて色々準備しています。アクションカムでずっと撮影しながら旅をしようと思っているのですがネックになるのはSDカード。結構なファイル容量になるのでポータブルSSDを持ち歩いて定期的にコピーすることも考えましたが、正直面倒なので大量のmicroSDカードを持っていくことにしました。
アクションカム用のmicroSDXCを準備中。追加で発注したのであと2枚増える予定w pic.twitter.com/tEDGmfiGf6
— 勝部麻季人 🐟 (@katsube) 2019年4月20日
microSDを大量購入するのは良いのですが、昨今よく耳にする偽物のSDカードが紛れている問題をどうクリアするか。特にAmazonで頻発しているようですが例えば容量の半分も記録できなかった、仮に本物だったとしても不良品だったなんてことももあります。旅先で初めて気がついた日には精神的に落ち着かないですし、家電量販店を探して買いに向かうリカバリーに時間を使うのももったいない。というかそもそも田舎だと売ってないw 何よりも帰宅したあとに記録できていなかったことに気がついたときの喪失感と言ったらもうねw
そんなわけで今回はSDカードの全領域に書き込み/読み込みを行い、正常に動作するか確認したいと思います。
今回使った商品
もう8枚くらいAmazonでポチってますが、みんな大好きSanDiskの並行輸入品を利用してます。128Gbyteで2,690円とずいぶんこなれて来ましたね。これよりも大容量だと詐欺に合いそうなのとコスパが今ひとつなのでもっぱら128G祭りです。
ちなみにアクションカムにもよりますが、ソニーのAS300だと、FHDを30FPSで撮影すると17時間ほど保存できるので、128Gが1枚あれば1〜2日はずっと撮りっぱなしにできるんですよね。64Gだと8時間ちょいなので若干心もとない。
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この商品、レビューを見ると「騙された!」という方もいらっしゃいますが、私は一度も不良品やダミー製品にあたったことがないです。たまたま運が良かっただけなのかもしれないですが。
環境準備
それではチェックに入りましょう。ここからはすべてコマンドラインで作業を行います。
F3
今回はフラッシュメディアの読み書きをチェックしてくれる「F3」というオープンソースのツールを利用します。F3はFight Flash Fraud
ないしFight Fake Flash
の略称だそうです。偽物(ペテン師)のFlashメディアとの戦い的な意味でしょうか。わかりやすいw
fight-flash-fraud.readthedocs.io
F3のインストール
HomeBrewをインストールした環境であればコマンド一発で入ります。
$ brew install f3
これでf3write
とf3read
という2つのコマンドがインストールされます。今回は7.1が入りました。
$ f3write --version F3 Write 7.1 $ f3read --version F3 Read 7.1
microSDをチェックする
microSDカードをMacに差し込んだら、おもむろにlsコマンドで実際にマウントされている確認します。今回はKATSUBE03
という名前のSDカードをチェックします。
$ ls /Volumes
KATSUBE03/ Macintosh HD@ SD/
書き込みチェック
f3write
コマンドを実行すると、ディスク容量の限界まで約1Gのファイルをガンガン生成してくれます。実行方法も非常に簡単でチェックしたいディスクのパスを指定するだけです。
$ f3write /Volumes/KATSUBE03 F3 write 7.1 Copyright (C) 2010 Digirati Internet LTDA. This is free software; see the source for copying conditions. Free space: 119.04 GB Creating file 1.h2w ... OK! Creating file 2.h2w ... OK! Creating file 3.h2w ... OK! (中略) Creating file 118.h2w ... OK! Creating file 119.h2w ... OK! Creating file 120.h2w ... OK! Free space: 1.62 MB Average writing speed: 56.30 MB/s
私の環境だと128Gbyteでおよそ30分前後かかりました。完了後に実際にFinderで除いてみると大量のファイルが存在しているのが確認できます。
この時点で公証の容量よりも書き込めない、途中でエラーが発生した場合は不良品または「当たり」の可能性があります。念の為フォーマットをかけたり他のデバイスでもう一度検証して確認するのが良いかと思います。
読み込みチェック
次にf3write
で正常に書き込みが行われたか、読み込みのチェックも兼ねてf3read
コマンドを実行します。
$ f3read /Volumes/KATSUBE03 F3 read 7.1 Copyright (C) 2010 Digirati Internet LTDA. This is free software; see the source for copying conditions. SECTORS ok/corrupted/changed/overwritten Validating file 1.h2w ... 2097152/ 0/ 0/ 0 Validating file 2.h2w ... 2097152/ 0/ 0/ 0 Validating file 3.h2w ... 2097152/ 0/ 0/ 0 (中略) Validating file 118.h2w ... 2097152/ 0/ 0/ 0 Validating file 119.h2w ... 2097152/ 0/ 0/ 0 Validating file 120.h2w ... 90112/ 0/ 0/ 0 Data OK: 119.04 GB (249651200 sectors) Data LOST: 0.00 Byte (0 sectors) Corrupted: 0.00 Byte (0 sectors) Slightly changed: 0.00 Byte (0 sectors) Overwritten: 0.00 Byte (0 sectors) Average reading speed: 31.03 MB/s
書き込みよりもこっちの方が2倍程度の時間がかかりましたw 1時間くらいですかね。なんでや??
お掃除
最後に生成されたファイルを削除しておきます。
$ cd /Volumes/KATSUBE03 $ rm *.h2w
Finderからマウスなどを操作してゴミ箱に放り込んでももちろんOKです。
おまけ
速度
商品説明ページだと(ベストエフォートで)100MB/sとのことでしたが、自分の用途であればこれくらい出ていれば十分かなと思います。
Average writing speed: 56.30 MB/s Average reading speed: 31.03 MB/s
安物のSDカードリーダーを通してるので、良いデバイスを使えばもう少し上がりそうな気がします。
USB2.0のデバイスは窓から捨てる
当初うっかりUSB2.0のSDカードリーダーを挿してたんですが、3倍程度の時間がかかりました。ほんと地獄ですw
$ f3write /Volumes/KATSUBE03 (中略) Average writing speed: 17.87 MB/s
$ f3read /Volumes/KATSUBE03 (中略) Average reading speed: 15.60 MB/s
今やUSB3.0のSDカードリーダーは800円代で買えるので今すぐ2.0は窓から捨てた方が良いです。時間はお金で買えるのですw!
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