Linuxの設定ファイルの修正をミスって再起動(リブート)をすると立ち上がらなくなる場合がある。 このような場合、どうすれば良いだろうか?解決策の一例を示す。
手順
例えばハードディスクやデバイスなどの設定を行う「/etc/fstab」の設定を間違えてしまったとしよう。このような場合には次のような手順を取れば良い。
- 深呼吸する
- 1CDで動作するLinuxで起動する
- 問題のファイルを修正
- マシンを再起動する
実施
1.深呼吸する
本番稼働しているマシンが故障すると正直パニくります。パニくるのが一番の二次災害の原因です。まずはもちつく。
2.1 CDで動作するLinuxで起動する
ブート用のフロッピーを用意しておくのが得策ですがそんな準備もしてないような場合、最近はCD1枚にLinux環境が丸ごと入った状態で起動できるディストリビューションが公開されているのでそれらを利用します。
いくつかあるようですが、KNOPPIXあたりを使うのが無難でしょうか。DVD Decrypterなどのソフトを使用しCDに焼きます。DVDと銘打ってますがCDにも焼けます。ISO形式に対応していればソフトは何でも良いです。
起動する際には、CDから起動するようにマシンを調整しておきます。
たいていの場合、起動直後(OSの起動前、BIOS画面)に「F2 Setup」などディスプレイ上にアナウンスが出ますから、それに従い適切なボタンを押し、その先の画面で設定します。メーカーによって手順など異なるので詳しくはマニュアルを参照のこと。
3. 問題のファイルを修正
KNOPPIXが立ち上がったら、デスクトップ上にHDDが表示されていますから、問題のファイルの場所を特定します。
その後ターミナルを起動。HDDは起動直後は読み込み専用モードでマウントされているので、一旦マウントを解除(umount)し、読み書き可能な状態で再度マウント(mount)します。
$ su
$ umount /mnt/media8
$ mount -r /dev/sdb8 /mnt/media8
後は問題のファイルをvi,emacsなどで修正して保存すればOK。
4.マシンを再起動する
念のためshutdownし電源ボタンを入れましょう。
$ shutdown -h now
shutdownが終了するとCDが取り出すようメッセージが出るので、このタイミングで取り出します。トレイをしまうと自動的に電源が落ちます。後は立ち上げ直せば終了。先ほどの修正がうまくいっていれば今度は無事に立ち上がることでしょう