viには行頭・行末、ファイルの先頭・末尾などへダイレクトに移動できるコマンドなど、様々なカーソル移動を行うためのコマンドが用意されている。ここでは必要最低限と思われるコマンドを解説する。
カーソル移動:1文字の移動
コマンド |
説明 |
h |
左に移動する |
j |
下に移動する |
k |
上に移動する |
l |
右に移動する |
- 「←↑↓→」の順番にキーが配置されている
- 最近の vi は矢印キーでの移動に対応しているので、そちらを利用する方が便利が、古いシステムを担当する時のために知識として覚えておくと良い。
カーソル移動:行内でのジャンプ
コマンド |
説明 |
0 |
現在カーソルがある行の行頭に移動する |
$ |
現在カーソルがある行の行末に移動する |
^ |
現在カーソルがある行の行頭に移動する。ただしスペースは無視される |
カーソル移動:ファイル内でのジャンプ
コマンド |
説明 |
:0 |
ファイルの先頭に移動する |
:$ |
ファイルの末尾に移動する |
:行数 |
指定の行に移動する。「:150」と入力すれば150行目に移動する |
カーソル移動:画面のスクロール
コマンド |
説明 |
Ctrl + F |
1画面分、下にスクロールする。(Forward) |
Ctrl + B |
1画面分、上にスクロールする。(Back) |
Ctrl + D |
0.5画面分、下にスクロールする。 |
Ctrl + U |
0.5画面分、上にスクロールする。 |
Ctrl + E |
1行分、下にスクロールする。 |
Ctrl + Y |
1行分、上にスクロールする。 |
- 覚えられないようなら、ひとまず「Ctrl + F」「Ctrl + B」をマスターしておけば良い。それぞれフォワード、バックの頭文字。
- コマンドモードで入力すること。
- コマンドモードへは「ESC(エスケープ)」キーを押す。