Git/GitHub

[GitHub] Git LFSで巨大なファイルを扱う

Gitでバイナリや巨大なファイルを扱う場合に活躍するのが「LFS(Large File Storage)」。
詳細な説明は様々なページで行われていますので、今回はGitHubの利用を前提とした基本的な使い方についてだけまとめておきます。

簡単に言うとLFSを利用するとファイルの実際のデータは専用のストレージに、リポジトリ内部には200byteにも満たないハッシュ値等を保存することでリポジトリを軽量化することができるという仕組みです。

Gitはバイナリファイルに更新がある度に全データがリポジトリに保管されるため油断しているとあっという間にリポジトリが肥大化してしまいます。またGitHubでは通常100Mbyte以上のファイルをpushすることができません。それに加えリポジトリのサイズは1G程度が推奨されていることから「LFS(Large File Storage)」が必要とされているというわけです。

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[Git] GitHubにGPG鍵を登録し署名付きcommit/tagを行う

Gitの初期設定で自分の名前やメールアドレスを入力するわけですが、特に認証などが入るわけではないので簡単に他人になりすましが出来てしまいます。そこで確かに自分がコミットまたはタグを付けたことを証明するために、署名を付けることができます。

GitHubを眺めていると見かける、コミットログの横に「Verified」バッジが表示されているのがそれです。

例えばプルリクを受け取った人が、なりすましを行った悪意のある第三者から送られてきたかどうか判断する手助けになるというわけですね。また同様にコミットやタグが改ざんされているかも検知することができます。
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[GitHub Actions] 実行結果をSlackへ通知する

GitHub Actionsの実行結果を毎回GitHub上で確認するのも面倒ですよね。一応失敗したときはメールでお知らせしてくれますが、できればSlackに投げてくれるといろいろ都合が良かったりもします。

そこで今回はActionsの実行結果をSlackへ通知する設定を行います。
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[GitHub Actions] AWS S3へファイルを自動的に転送する

GitHub上にリポジトリを作成し、いつも通りpushすると自動的に仮想マシンが起動しこちらが指定した処理を行ってくれる「Actions」という機能があります。なんとパプリックリポジトリは無料、プライベートリポジトリも月間2000分(約33時間)までは無料で使えるという夢のような機能ですw

主にアプリをビルド(コンパイル)したり、テストコードを自動的に実行するといった用途に使われていますが、ここでは特定のブランチを更新しpushすると、そのファイルをAWS S3へ自動的に転送する設定を行ってみます。
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[Git] git-secretsでパスワードや機密情報の登録を禁止する

AWSなどのクラウドサービスでは、データベースやファイルシステムなどの各種リソースを操作するためのアカウント(IAM)を発行して権限管理を行うことがありますが、このアカウント情報をGitのリポジトリに登録してしまうと、意図せず流出し悪い人に悪用されてしまう場合があります。

定期的にネット上で話題になりますが、最終的に仮想通貨のマイニングなどに利用され多額の請求がやってくるパターンが多いようです。

このような悲劇を防ぐために、Gitのリポジトリへ特定のパターンの文字列を登録できくなくするgit-secretsを導入してみます。なおこのツールはAmazon製ということもありAWSとの相性がバッチリです。
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[Git] 1回の`git push`で複数のoriginに送信する

普段GitHubを利用しているのですが、たまにサービス毎落ちるんですよねw
大抵の場合は仕事を切り上げる理由になって良いのですが、取り急ぎpushだけでもしたいといった場合に困るわけです。VCSはバックアップも兼ねてますからね。

そんなときに普段から別のリポジトリを作成し、バックアップ用に毎回pushしておきます。
コマンドは以下の通り。

$ cd (作業ディレクトリ)
$ git remote set-url --add origin git@github.com:katsube/example.git

正常に登録されたか確認しておきます。1-2行目が最初からあるもの、3行目が新たに追加した物ですね。

$ git remote -v
origin  git@github.com:katsube/original.git (fetch)
origin  git@github.com:katsube/original.git (push)
origin  git@github.com:katsube/example.git (push)

あとはいつも通りgit pushすれば自動的に2箇所にpushしてくれます。

$ git push

ここでは両方GitHubを使っていますが、BitBucketGitLabはもちろん自分が管理するサーバなどのリポジトリに必要に応じて置き換えて実行してくださいませ。
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Docusaurusでドキュメントを作成しGitHub Pagesへ公開する

facebookが開発しているDocusaurusドキュサウルスを利用すると、Markdownを書いてちょちょいと設定すればナウい感じのドキュメントを作成することができるという噂を聞きつけ、今回はインストールから簡単な設定を行い、GitHub Pagesへ公開するところまでを駆け足でたどります。

具体的な事例は公式サイトに一覧が掲載されていますが、facebook製だけあってReact関連のプロジェクトはほとんどがDocusaurusみたいですね。

なおDocusaurusには現行バージョンの1.x系と、開発中の2.x系がありますが、今回は1.x系を利用します。2系はコマンドや設定が異なりますのでご注意ください。
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[GitHub] SSHの鍵を登録しパスワード入力を不要にする

GitHubを利用している際に、HTTPSでリポジトリをcloneしているとpushやpullをする際に毎回IDとパスワードの入力を求められます。一時的にメモリ上などにキャッシュすることも出来るのですが、一定期間が経過すると再び入力する必要があるため根本的な解決になりません。

$ git push
Username for 'https://github.com': katsube      
Password for 'https://katsube@github.com': 

そこで今回はGitHubにSSHで利用する公開鍵を登録し、アカウント情報を毎回入力せずに済む設定を行います。
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[GitHub] Markdownの「シンタックスハイライト」に対応している言語一覧

Markdownでプログラムのソースコードを記述する場合に使うバッククォート3つで囲う「コードブロック」ですが、気の利いた環境だと自動的にシンタックスハイライトによって予約語やコメント分などを色分けして見やすく表示してくれます。

GitHubも例外ではなく、各リポジトリに常設されているWikiやREADMEなどをMarkdownで記述した場合は自動的にシンタックスハイライトされます。

メジャーな言語であればそのまま記述すればよいのですが、例えばYAMLやJSONなどのデータ形式や、Apacheの設定ファイルなどそもそもカラーシンタックスに対応しているのか、対応している場合キーワードはなんだろうと迷いますよね。

今回はGitHubが対応しているカラーシンタックスの設定一覧をまとめておきます。
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GitHubの2段階認証の設定をする(SMS編)

GitHubの利用頻度が上がってきたのもあって、2段階認証かけました。

brute forceアタックなどに対する最低限のセキュリティはGitHub側でやってくれているとは思いますが、どこからパスワードが漏れるかわからないのですからねw

設定

設定自体は5分もあれば終了します。

設定画面へ

まずはWebからGitHubにログインをし、「Setting」から設定画面へ遷移。

左側のメニューにある「Security」をクリック。

「Enable two-factor authentication」ボタンをクリック。

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GitHub APIでIssueを操作する with PHP

GitHubへ一度に大量のIssueの登録をしなければならない、プロジェクト開始時などよくあるシチュエーションかと思います。10件や20件程度なら手作業でも良いのですが、数十個を超えてくるとさすがに人間でやるのは大変すぎるので機械にお願いしたいところ。

今回はGitHub APIをPHPから利用し、Issueの登録と更新、一覧の取得を行いたいと思います。

GitHub API

GitHubには開発者用に各種APIが整備されており、RESTful APIGraphQLを用いて様々な操作を行うことができます。

おとこらしくcurlなどで実装してもよいのですが、すでに公開されているライブラリの中から好みの物を用いてIssueの操作を行います。本来の目的は楽をするはずなのに、ここで苦労してはよくわからないことになりますしねw


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Gitを使い始めたら一番最初にやりたい `git config`設定メモ

Gitで一番最初にやる設定をよく忘れるのでちょっとメモしておきます。

git config

Gitの設定を行うにはgit configコマンドを利用するか、設定ファイルを直接作成&編集します。

git configコマンドを実行すると自動的に設定ファイルが作成されます。すでに設定ファイルが存在している場合には、指定した項目が上書き保存されます。設定ファイル自体も以下のようにini形式のファイルとなっており、編集自体もそれほど難しくありません。

$ cat ~/.gitconfig 
[user]
    name  = Makito Katsube
    email = katsubemakito@gmail.com
[color]
    ui = true

また設定ファイルを設置する場所、またコマンドのオプションで影響範囲が変わりますので、複数人でチーム開発する際にはGitの設定をどうやって管理するかは事前に話し合っておく必要もあります。

影響範囲ファイルコマンド
システム全体/etc/gitconfiggit config --system (設定内容)
各ユーザー~/.gitconfig または ~/.config/git/configgit config --global (設定内容)
リポジトリリポジトリの .git/configgit config --local (設定内容)
※カレントディレクトリが各リポジトリのワーキングディレクトリである必要があります

同じ設定項目があった場合、リポジトリ内にある設定が最優先されます。

このページでは git config --global を前提としてご紹介します。
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